Canon EF50mm F1.0L USM

人間の瞳と同様に夜を見つめる眼
幻の大口径レンズ、EF50mm F1.0L USMで撮影してみました。


お供はEOS 5D 初代。レンズの外観はEF85mm F1.2L USMに似ている(写りは別物)
 
このレンズは、AFが爆速だとかシャープで高解像といった評価とは違った次元のもの。
一眼レフレンズとして世界一明るいとされるF1.0は夜の光源の少ない中でもシャッター速度を稼ぐことができます。
 
Canon EOS 5D + Canon EF50mm F1.0L USM (F1.0 SS1/30 ISO800)
Canon EOS 5D + Canon EF50mm F1.0L USM (F1.0 SS1/60 ISO800)
Canon EOS 5D + Canon EF50mm F1.0L USM (F1.0 SS1/25 ISO800)
 
解放付近の描写の滲みや逆光耐性のなさなどクセが強いというのが正直なところ。
紫のフリンジやフレアが出るのは設計が古くAFレンズながらオールドの部類に入るためか。
F1.0という数字には無理があるのか?
解放付近での撮影はノスタルジックな印象となります。
 
Canon EOS 5D + Canon EF50mm F1.0L USM (F1.0 SS1/20 ISO800)
Canon EOS 5D + Canon EF50mm F1.0L USM (F1.0 SS1/40 ISO800)
Canon EOS 5D + Canon EF50mm F1.0L USM (F1.4 SS1/40 ISO800)
Canon EOS 5D + Canon EF50mm F1.0L USM (F1.4 SS1/40 ISO800)
 
絞りごとの描写の変化
F1.0
F1.6
F2.5
F5.6
F8
F16
絞り込むと表情を変えていきます。
解放付近では周辺光量落ちも激しいですが、F8ぐらいからは個性のない普通の描写になっていきます。
このレンズの特徴を味わうには解放からF2.8ぐらいまででしょうか。
ふんわりとした緩いクセの強い描写はポートレートで使うと個性的な画を描くことが可能でしょう。
F1.0はピント面が驚くほど浅いです。人物撮影では、右目にピントを合わせると左目からはピントが外れる場面もあるでしょうから、フォーカス位置は要確認です。

Canon EOS 5D + Canon EF50mm F1.0L USM (F1.0 SS1/125 ISO100)
 
AF速度は現代のレンズと比べると遅く、標準レンズとしては重く。ガシガシ使う実用向けのレンズではないですが、味わいのある描写を楽しむことのできる嗜好性の高いレンズといえます。
使い方次第ではこのレンズでしか撮れない写真が存在するはず。