大阪の旭区千林に店舗を構える写真とカメラの専門店、アルプスカメラです。
当記事をご覧頂きありがとうございます。
エモい写真が撮れる?フィルムカメラ。
若い人の間でブームが続いていますが、撮り終わったフィルムの現像を店にお願いする際にメニューに戸惑われる方がいらっしゃいます。
フィルムが主流だった頃から使っている方は「現像」というと何を指すのか分かると思いますが、実は写真をプリントすることを「現像」とは言いません!
この記事では言葉の解説と、要望にあったご注文の仕方をお伝えするので参考にしてください。
失敗写真でも現像及びデータ化の料金は同じだけかかってしまいます。
勿体ないので失敗しないように、よくある撮影時のミスなども掲載しますので最後まで読んでみてください。
※本文中に記載の価格は全て税込です。
現像
撮り終わったフィルムのケースに入った状態から、
写真の内容が見えるように可視化するのを現像といいます。
(※写ルンですの場合は本体の中にこのフィルムが組み込まれています。)
シート状になってお渡しします。これを現像と呼びます。
この作業に発生するのが「現像料」です。
撮影方法やカメラ操作の誤り、及びカメラの故障等で
一枚も写っていなかった場合でも現像料は発生します。
何故かというと、現像するまで写真がしっかりと
写っているかどうかは不明だからです。
フィルムのハードルが高いと言われるのはこの辺りが理由な気もしますが、
ブームに乗ってカメラを手にした方は理解できていない場合もあるのでは、と思います。
ネガフィルムの場合、現像だけをしても反転している
フィルムなので何が写っているのかわかりません。
なので通常はプリントまたはデータ化を選択していただきます。
※自分でスキャナーをお持ちだったりする方は現像のみをご注文される方もいらっしゃいます。
プリント
現像済みのフィルムから紙焼きの写真にすることをプリントといいます。
このことを現像と勘違いしている方が非常に多いです。
現像に出す際にプリントも同時に注文することを「同時プリント」といいます。
また、既に現像されたフィルムを持ち込んでプリントをご注文の場合は
「焼増しプリント」といいます。
追加でご注文される場合もこちらに該当します。
データ化
CD-R書込・・・ディスクの読み込み可能なPCにて再生が可能です。
トよりダウンロード可能です。
同時プリント+データ化のフルセットでのご注文も可能です。
フィルムで写す際の注意事項
まずはじめに申し上げますと、フィルムカメラ(写ルンです)ではスマートフォンと同じようには撮影できません。
初心者向けの留意事項を記載しますので失敗写真を生まないためにもお気を付けください。
一般的なISO400のフィルムをご使用の前提です。
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暗い場所ではフラッシュを焚く
室内や陽が落ちた後などフラッシュを焚かずに撮ると真っ暗になってしまったりします。
人間の感覚で室内が明るいと思っていてもフィルムで撮るとそうでもなかったりします。 -
被写体に寄りすぎない
例えば写ルンですの場合は被写体から1メートル以上離れるように説明にも記載されているので、
それよりも近距離にはピントが合わずボケた写真になります。
コンパクトフィルムカメラも、スペック的には寄れたりするのですが、
オートフォーカスの性能次第ではピントがしっかり合わずにピンボケ写真になりがちです。
※一眼レフの場合はどこにピントが合っているかファインダーで判断できるので除外します。 -
レンズを塞がない
レンズを指やストラップなどで塞いでしまうと写りこんでしまうので注意が必要です。
写ルンですやコンパクトフィルムカメラはレンズを通った景色を直接見ているわけではないのでうっかり写りこんでしまうことがあります
以上がスタッフが普段フィルムの現像・プリント時によく見る失敗です。
間違えてシャッターにあたってしまい何もない地面を写していた、なんてこともあるので
移動時も電源を切ってケースにしまうなど対策をするといいかと思います。
写ルンですは撮影前に巻き上げるように決めておくと誤ってシャッターを切るリスクは防げます。
現像の納期について
フィルムの「現像」は工場へと送って作業を行いますので、お渡しまで1週間程度のお時間を頂いております。
現像済みのフィルムからのプリントやデータ化は最短即日でお渡しが可能です。
※ご注意
フィルムの現像料金は1本あたりにかかる料金ですので、
撮影に不備があり何も写っていなかった場合でも料金が発生します。
データ化に関しても、しっかりと写っていた枚数に関わらず1本毎の一律の料金となります。
1枚も写っていなかった場合のみ作成せずにフィルム返却となります。